葬儀と告別式の順序

葬儀と告別式は、現在では連続して行われることがほとんどです。葬儀社に依頼をした場合は特に、決められた順序によって式は進行されます。式の順序としては一般的には、①遺族、近親者、参列者の順に着席(席次は通夜のときと同じ)、②僧侶入場、③開式の辞、④読経、⑤弔辞(弔電)披露、⑥焼香(僧侶を最初とし、喪主、遺族、参列者の順)、⑦閉会の辞、⑧出棺、です。なお、⑤および⑥は読経をしている最中に同時進行として行うことがほとんどです。
告別式が行われる門口では、受付がおかれます。机上に会葬者の記帳名簿や香典などの供物の記帳簿、名刺や香典を受ける盆、筆記用具が置かれます。会葬者が多い場合には混雑してしまうので香典を紛失しやすくなります。香典、供物の保管についての責任者も世話役の中で決めておくとよいでしょう。
葬儀会場の外には花輪が飾られます。これは故人と送り主との関係が深い順に内側から外側へと置かれてゆきます。この順番は前もって打ち合わせできちんと決めておくようにしましょう。
葬儀が始まるとまずは参列者が入場をします。喪主と遺族は祭壇に向かって右側の場所に席をおき、一般参列者は左側へ座るようにします。席順については特に問題がなければ葬儀社の人が人の流れを適切に誘導してくれるようになっています。むかしながらの風習では席順についても細かいきまりがあるのですが、現在はこれもあまり気にされなくなってきており、エリアごとに区切られることが多いようです。